よかった・・・

2001年5月18日
ウチのクラスには小児麻痺で手足が少し不自由な少年がいます。でも、歩くのが周りより少し遅かったり、階段を下りるときに重いものを持っていると不安定になったりするぐらいで、後は他の子達と同じように生活しています。私も、特別扱いせず向こうが助けを求めてくるとき以外は放っておいています。幸いクラスの仲間たちは、彼のことをバカにしたりすること無く、必要なときは手を貸したりしてなかなかよい関係を築いています。そして彼は学級代表です。

学級代表は時に、学校行事で何らかの役割をしなければならないときがあります。今回の行事では、彼にはもしかしたらちょっと難しいかも知れないということを学級代表がしなければならないことになりました。私は彼と相談して前日のリハーサルでやってみて出来ないようだったら、副代表にお願いしようということにしました。

なのに行事の責任者の先生は「彼には無理なのでは?それに、全校生徒の前に彼が出て笑われたりしたら傷つくから、違う子にしたほうがいい」と言いました。私は、腹が立って「やらせてもみないで、こちらで勝手に出来ないと判断する方が、彼を傷つけると思う。彼は出来ないことは出来ないと言う。やってみて判断するといってるのだからやらせてみて欲しい」というようなことを申し出ました。そういっても責任者の先生は、代表生徒を上に報告しなければならないから急に変えられない(そんなことはないのに)とか色んな理由をつけて彼以外の候補を挙げるように言うのです。

埒があかないままでいたら責任者の先生より上の先生が事情を聞きに来てくれて、そこで私の考えを説明したら「そうか、こちらで勝手に出来ないと判断するのは差別にあたるんだな。やらせて見て決めよう」と言ってくれました。

今日彼は、立派に役割を果たしました。誰も彼のことを笑ったりしませんでした。私はなんだか涙が出そうになりました。うれしかった。何が嬉しかったのかわからないけど、なんか嬉しかった。

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